皆さん、こんにちは。
農業セミナー講師の島田良輔(しまだりょうすけ)と言います。
前回は、「農薬」って何にでも使えるのか?というブログを書きました。
その続きです。
実は、適用表には、使っていい作物以外の情報も書いてあります。
農薬の使用時期、希釈倍率、農薬の使用方法、使用回数などです。
聞きなれない言葉が多いと思います。それについては、後々、説明していきたいと思います。
今回は、農薬の使用時期について、説明したいと思います。
一つの作物でも、農薬の使用時期が複数書かれているものがあります。
「播種前」と「収穫○○日前まで」という表記が多いです。
もちろん、これ以外の表記もあります。今回は分かりやすくする為に、2つに絞って説明していきます。
播種前とは、
種をまく前の事を指します。
このように書かれている場合は、種をまく前に使用して下さいという事を意味しています。
ですので、種をまいた後に使うことは避けてほしいです。
収穫○○日前までとは、
これは、野菜が育ってきて、収穫できる状態になる日から逆算しての日数を指しています。
でも、なかなか収穫日から逆算するのは、難しいと思います。
では、どうしたらよいのかです。
例えば、「収穫7日前まで」と表記されていたとしましょう。
仮の日付として、6月15日に農薬を散布したとします。
その場合は、6月15日の7日後、6月22日以降に収穫すれば、良いということになります。
なぜ、このような表記があるかということに触れていきます。
6月22日より前に収穫した場合、野菜に農薬の残痕が残っている可能性があり、食べた時に体に異常をきたすことがあり得ます。
ですので、農薬の適用表に書いてあることを軽視しないようにして頂ければと思います。
今日は、ここで終わりにしたいと思います。
次回は、希釈倍率について説明したいと思います。